組織能力向上・人材育成戦略

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組織改革(制度)事例 ①

2012/09/02

今回は、組織改革(制度構築)相談の事例を紹介します。

強い会社であるためには、組織能力の高さが非常に重要である事は言うまでもありませんが、その組織の能力を高めるためには制度や仕組みの機能が十全に機能させなければならない事もまた重要である事はすでに紹介しました。

私が今まで関わってきたクライアントで、敢えてその仕組みの整備をしなかった企業もあります。
その企業は、従業員数が15名程度のまさに中小零細規模の会社です。経営者はより企業らしくあるために、またさらに大きく成長するために今までなかった制度をきちんと構築したいとの思いがありました。

組織の状況は、いわゆるオーナー企業でワンマンタイプの組織でしたが、よくある従業員に発言力がなく、経営者の強力なリーダーシップだけで経営をけん引しているスタイルではなく、従業員も経営者もよくコミュニケーションがとれ、お互いの仲間意識が強く、上下関係も担当セクションの壁もなく、従業員同士の仲がいい中にも競い合う関係もあり、単なる仲良しクラブ的な組織ではなく、まさにいい会社、いい社風の組織なのです。
人事考課などでも細かな考課表での査定でなく、社長の主観による考課が行われてきました。

そこに、詳細な職務記述書を整備し、尺度を決めて考課をし、給与体系や昇格昇給制度に反映させて教育体系へリンク・・・・などのひな型的な仕組みを構築していくと、15名の社員の誰がその仕組みをきめ細かく運用していくのか、阿吽で進んでいた諸事諸々を規定していくと今の社風がさらによくなるのか?などを考えた結果、今の倍の社員数までは今までのやり方で十分と判断しました。

その理由は・・・・次回の記事で紹介します。


執筆担当:有限会社HRエージェント

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