暮らし美人化計画「ハウスキーピングSan」 里舘 友子

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まずは簡単に経歴をご紹介ください。

1979年 (株)日本リクルートセンター(現リクルート)に就職
1988年 転勤族の夫と結婚。その後10回の引っ越しを繰り返す
2001年 ミニメイドサービス(株)パート入社
2007年 NPO法人ハウスキーピング協会認定整理収納アドバイザー講師資格取得。暮らし美人化計画ハウスキーピングSan起業
2008年 整理収納アドバイザーコンペティショングランプリ受賞
そして、現在に至るという感じですね。
実は… 子供のころは特に片付けが好きな子ではなく、兄弟の中では最もめんどくさがり屋の散らかし屋でした(恥)。
結婚後、趣味で始めたステンドグラス制作を極めて、将来は教室を開き一生ステンドグラスに囲まれて暮らしたいと夢を持っていました。今もその夢は持ち続けていますが、もう少し後になりそうです。

では、そんな里舘さんがハウスキーピングや整理収納アドバイスをビジネスとして起業したキッカケとは?

長女がアトピー性皮膚炎と診断された時、ドクターに「ハウスダストが原因ですよ。お母さん家を掃除していますか?」と言われて大きなショックを受けました。たしかに片付けや掃除は苦手だけれど、娘が生まれてからはそれなりに頑張っていたつもりでしたので…。これ以上どうすればいいのだろうと様々な本や雑誌を調べ、ハウスダストを少なくするために掃除しやすい住環境作りを目指し始めたんです。アトピーは必ずしもハウスダストだけが原因ではなく、様々な誘発原因が存在しているのですが、今思えばその時のドクターのひとことが今に繋がっています。
その後、東京に転勤・引越になった時に、近所で「家事代行サービス」のパート募集のチラシに出会いました。そして、「プロの掃除って、どんなことをするのだろう?もっとお掃除上手になりたいな。」という思いが募り、富裕層向けに全国展開をしているミニメイドサービス(株)にパートで入社しました。仕事内容は、毎日様々なお宅を定期的に訪問して、クライアントの暮らしをキレイにするお手伝いや提案をするというものです。数か月間の研修で 技術やマナー、訪問サービスの基本を学ぶことができました。これが実はとてもクリエイティブなものでして、驚くほど楽しくて、お客様の笑顔を見るにつけ「こんな私でもこんなに喜んでいただける!」ということに大感動。生きがいすら感じるようになったんです。
そんな中あることに気付きました。それは、「どの家もなぜこんなにモノが増えるんだろう?」→「どんなに掃除が行き届いていても、モノの整理と収納を先にしなければ空間は清潔に美しく見えない!」ということです。クライアントに対して整理収納をアドバイスするためには、一般的な知識だけでは全く足りず、 パーソナルな提案が困難なことに壁を感じ始めていました。その後、福岡に転勤。しばらくして「整理収納アドバイザー2級認定講座」が発足した情報を得た時に「これだ!」と決意し、東京まで通って資格を取得したんです。学んでみて改めて確信したことは、整理収納は「モノではなく心の整理だ」ということ。「これを多くの方に伝えたい!」そんな使命感が起業へと向かわせました。

自らを「現場主義たたき上げ派」で「現場でインプット、セミナーでアウトプット」を貫く少数派と表現されていますね!?

はい、そうなんです。世の中には「もともと片付け上手」な人と、「そうではない人」が1:9程度の割合で存在しているように思います。
整理収納を仕事として選ぶのは前者のタイプの方が多いのですが、私は後者で、あえて「現場主義たたき上げ派」としているのは、自分自身は苦手だったけれど、家事代行から整理収納サービスの現場を通した活動の中、数多くのお客様に育てていただいたことへの感謝の意を込めた呼称です。
現場では整理収納アドバイザー資格講座で学んだ理論を落とし込み、毎回新たな気付きをインプットします。その気付きを、「苦手な人が少しでも片付けができるようになるための考え方や行動論」にまとめ上げ、セミナーに組み立ててアウトプットしていくやり方はまだまだ少数であることを表現しています。

現在、ハウスキーピングSanでは、具体的にはどのようなサービスを提供なさっていますか?

ハウスキーピングSanは「一家庭の幸せに貢献することは社会全体の幸せにつながる」と考え、「あなたの暮らし磨きます。それが喜びです」をテーマに2つのサービスをご用意しています。

ひとつは整理収納サービス。本来、整理収納や片付けというものは閉鎖された家庭の中だけで、それも主に主婦が担うものとされてきました。モノが少なかった戦前・戦後はそれでもよかったのですが、時代や社会構造の変化に伴い、家庭の中には何千、何万という「モノ」が溢れています。 増え続けるモノの管理はその煩雑さが負担となり、どうしても後回しになるために、多くのご家庭では暮らしにくいストレスをかかえ、時間と共に危険が増したり、アレルギーや健康への影響、家族間の対立などへ発展していく可能性があります。家庭内だけでの解決が難しい場合は第3者による手助けがどうしても必要となります。
弊社ではまず、プライベートな空間を訪問し、ヒアリングから始めて、現状と問題の把握、その解決提案と料金、期日を明確にし、納得いただいてから実作業に取り掛かるサービスを提供させていただいています。最近は生前整理のご依頼や建築前の収納設計相談も増えています。個人情報の取り扱いは慎重に行っておりますのでご安心いただいております。

もう一つは整理収納セミナーの講師派遣です。オリジナルセミナー「片付けなさいと言う前に」は、お子様をお持ちのママ向けセミナーで、これまで30校を超える幼稚園・小・中学校様に講師としてお招きいただいています。 また、「50歳からの暮らし美人化計画」は、生前整理にはまだまだ早いけど、子育てが一段落した50代~60代向けのプログラムです。これまでの過去の整理をすることによって、これからの未来をより豊かに生きるための提案をお話しさせていただいています。 他にも、住宅・リフォーム・インテリア関係の企業様イベントや消費生活センター様などの団体様主催のセミナーなど、テーマや目的に合わせてカスタマイズしたセミナーを展開しています。

テレビ番組等、様々なメディアでもご活躍なさっていますね!?

はい。おかげ様で、テレビ東京の「ワールド・ビジネスサテライト」、RKB今日感テレビ、NHK、大分放送、FM福岡などに多数出演させていただきました。各種情報誌のコラムやインタビューなども含め、メディアを通して「モノの整理は心の整理」をお伝えできることはとてもありがたいことです。

認定講座も手掛けられているとお伺いしたのですが?

はい。NPO法人ハウスキーピング協会認定整理収納アドバイザー2級認定講座を定期的に開催しています。
これまでは、整理収納について正しく理論的に学ぶ機会はほとんどありませんでした。親や親せき、友人の暮らし、あるいは書店に並ぶ本を買って真似ることしかできなかったのです。
きちんと理論を学ぶことから始めるのが整理収納アドバイザー2級認定講座です。
片付けが得意でも苦手でも、老若男女も関係なく、広く整理収納の本質を知っていただきたいと願って、福岡では2007年より開催しております。
また、2級資格取得者を対象とした整理収納アドバイザー1級の認定講座も開催しております。

普段の業務において心がけていることは?

整理収納をプロに依頼しようとする時、人はとても大きな勇気と決心がいるものです。
初回訪問の日時を決めるための電話では、その勇気と決心をしっかり受け止め、その日を楽しみにしていただけるような会話を心がけています。
何よりもお客様が安心して「心のドア」と「家のドア」を開けていただくことが大切だと考えています。

思い出深いエピソードがあれば教えてください。

そうですね、色々あるのですが、一つ挙げるとすれば…
ご主人様がお亡くなりになって3年、悲しみのあまり何もする気持ちになれなくてずっと引きこもりがちな生活を続けていたA様のお宅は、時間が止まったままのようでした。
生きるための最低限の生活行為には片付けや掃除は含まれることはなく、何のために生きるのか、その目的すら失っている状態に心が痛みました。
初めて訪問した日にリビングの床に置かれたままの一枚の絵が目に留まりました。
「素敵な絵ですね。柔らかい色合いで優しくて。どなたの作品ですか?」とお聞きしたら「それは主人が亡くなる少し前に二人で気に入って買ったものです。そこの壁に掛けてくれる約束だったのに・・・」と。
「では、代わりに私が掛けさせていただいてもよろしいですか?」そう言うと、それまでうつむいていたA様の表情がみるみる明るくなり、「お願いします」と言ってくださったあの時の光景が5年経った今でも鮮やかに想い出されます。
心のドアを開けて私を受け入れてくださった瞬間でした。
その後は、壁に掛けられた絵の下で片付けを手伝い始めた私に「この絵は主人の代わりに私を見守ってくれているみたい」とおっしゃって、ひとつひとつ思い出を語りながらモノと心を整理されていきました。
訪問は一週間に1回、3時間のペースで無理をしないようにゆっくり進め、それでも3ヶ月後には見違えるように片付いて、今ではお友達を招待したり積極的に趣味の幅を広げたりと、イキイキとお暮しです。
整理には人を前向きにさせ、生きる力を与えてくれることを学ばせていただきました。

今後の展望をお聞かせください。

今後も整理収納の方法をより多くの方に知っていただくために、スクール形式の講座を確立していきたいと考えています。
今年から取組みを始めた「暮らしもモノも生かすための整理整頓術~暮らし美人化計画」は、その第一歩で、数回のシリーズ化により、ヤル気を引き出し、数か月で理想の暮らしを手に入れることができるプログラムで、すでに受講してくださった方々は 楽しくてオシャレな「暮らし美人」に変化をし始めています。
また、片付けの習慣付けは早いほどいいと考えていますので、学校教育に取り入れていただけるようなプログラムをまとめ、提案していくことも課題の一つです。

最後に、これをご覧の閲覧者に伝えたいメッセージをお願いします。

整理収納や片付けは人が生きている間 ずっと続く日常の一部です。 だからこそ簡単にできる仕組み作りと習慣付けを一日も早く手に入れていただきたいと思います。  自分でやりたい方は各セミナーに積極的にご参加ください。 一つでも行動を始めることで人生が大きく好転することがよくあります。 (セミナーのスケジュールはSanのHP[下部にリンクあり]をご確認ください)
また、自分でやりたいけど様々な理由でできない方は整理収納サービスをご依頼ください。 一緒に考え、計画を立てて実行するお手伝いをさせていただきます。

整理収納を促進していくと、やがて暮らしは人とモノと愛と感動でできていると感じることができるようになるでしょう。 本当の幸せとはそういうことではないでしょうか。

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