子ども料理教室「クッキングルームHappa」 北川 みどり

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まずは簡単にプロフィールをお願いします。

福岡県福岡市在住。両親とも料理人。幼少の頃は父親が経営する老舗の中華料理店を手伝い、大人になってからは母の経営する小料理屋を手伝いながら調理師免許を取得しました。
そして、大手料理教室のインストラクターを経て、母の病気をきっかけに食育指導士になりました。
その後、子どもの料理教室「クッキングルームHappa」を開講。子どもの頃は体が弱かったのですが、22歳から手作りみそを作り始め、体が強くなりました。今でもあらゆる料理に味噌を使うことが多いですね。

料理をビジネスとして起業したキッカケは?

「健康じゃないと夢は叶えられないよ」
2006年に他界し、料理人だった母が2年間の闘病中に何度も言った言葉です。
あんなに強気で前向きだった母が、「健康じゃないと夢は叶えられん。元気な体さえあれば何でもできるとよ。点滴で生きとってもなんも面白くなか。ちゃんと口から食べな力もでらん。好きなこともできん。」と、細く弱々しい表情で、涙を浮かべて言った言葉が料理教室をはじめたばかりだった私の心に突き刺さりました。これを次世代に伝えなくては!
夢や希望にあふれた子どもたちにこそ「食の楽しさ、大切さ」を伝えるべき。
「子ども料理教室」を本格的に広めようと決心しました。
子どもたちには正しい食を楽しく知って「健康」と「生きる力」を身につけて夢を手に入れてほしい!
「感謝する心を育んでほしい!」料理をすることは、それを身につけてくれる最高のツールなのです。

「お子さんに料理を教える」ということの理由やポリシーをお教えください。

「見守る勇気で育む自信」がテーマです。
Happaの子ども料理教室は、保護者は入ることができません。なぜなら、そばに親がいると、子どもが頼るというより、親が手も口も出します。黙って見守るってことをわが子にはなかなかできないのです。Happaでは、指導はしますが、手は出しません。Happaの指導方法で、怪我なく「自立」した「自分で考え、判断できる」子になっていきます。
★Happaの「子ども料理教室」の理念は「6つの柱」。
「食」が教えてくれるものは、たくさんあります。
Happaの「子ども料理教室」は、
「あいさつ」
「段取り」
「注意力」
「コミュニケーション能力+競争心」
「創造力」
「感謝」
という6本の柱で、子どもの心を育みます。
まずは「食べることや、作る事が楽しいな!」と感じることが第一歩です。

具体的にはどのようなことをなさっていますか?

・料理教室は子どものみ参加のため、親は入れません。そこで、保護者に授業中の様子が少しでも分かっていただけるように、毎回、3段階のチェック表と調理中の様子やコメントを1人1人写真付きでお渡ししています。
・手書きイラストつきの愛情をこめて書いたレシピと、旬の野菜のことや上手に作るポイントをわかりやすく書いたものの下に子どもたちが感想を書き、講師がコメントをつけてお渡ししています。
どちらも保護者様からも大好評です。

テレビ番組等、様々なメディアでもご活躍なさっていますね!?

「キューサイの青汁」「やずやの発芽十六雑穀米」のCMをはじめ、今までに「タマリバ」や「今日感テレビ」他で料理研究家として紹介され、「はなまるマーケット」では1品レシピが紹介されました。紙面では、「ママだいすき」に4年連載、昨年は「福岡ビィーキ」のお弁当にヒトワザ!コーナーに連載。日経新聞、他雑誌での子ども料理教室掲載の他、最近では協力講師をしている九州大学の自炊塾が新聞、ニュース、AERAなどで取り上げられています。

料理教室への入会への流れは?

まずは体験教室やイベントを受講していただいています。
イベントは「親子料理」や「子ども料理」を企業や外部の施設からの依頼で開催することもあります。

普段心がけていることは?

ただ料理のレシピを教えるのではなく、誰かを喜ばせることに喜びを感じることができる心が育まれるように、また、素敵な人生がおくれる「自立」「人間力」がつくように、挨拶の徹底や仲間とのコミニュケーションや助け合いができるような声かけ、指導を行っています。講師も子どもたちも「人を否定しないこと」「失敗を恐れずチャレンジすること」なにより「楽しむこと」を忘れないようにしています。

生徒さんとの思い出深いエピソードがあれば教えてください。

最初は、「母ちゃんが行けって言うから仕方なく習いに来たんだよ」というふてぶてしい態度だった小学4年生の男子生徒。しかし、やってみると面白い!自分の想像以上に上手にできた!回を重ねるごとに変わりました。
すぐに辞めるだろうと思っていたこの生徒は料理が大好きになり、中1まで来てくれました。お母さんの誕生日にはケーキを焼き、休みの日の朝食を作るようになりました。6年生になったとき、「今日はパンを焼いたから先生、食べに来てください」と自宅に招待してくれて、お母さんと感動しながらちょっとふくらみが足りないこんがり焼けたパンを食べたときは涙が出ました。この仕事、やっぱり間違ってなかった。やっぱり「食」ってすごい。「料理」って人を変える力があるんだ、そんなことを感じました。
今はその子は高校の2年生。集めてきた進路の資料に料理系の専門学校の資料がたくさんあったらしく、お母さんが驚かれていました。
どの道に進むかはご本人が決めること。私は料理人を育てるために「子ども料理教室」をやっているわけではありません。ただ、この生徒が料理の楽しさ、「食」の大切さを知ったことで「誰かを喜ばせるために料理をすること」を覚えたことで、何も知らなかったときよりも、素敵な人生が送れると信じています。

今後の展望をお聞かせください。

子どもだけでなく、大人も健康でHAPPYに過ごせるように自分の身体は自分で守ることができるような「大人の食育」もやっていきたいと思っています。

その他、閲覧者に伝えたいことがあれば…

今まで沢山の子どもたちが来てくれましたが、どんなお子さんにも共通して感じることは、料理をすることによって「人を喜ばせたいと思う気持ちが育つ」ということ。
料理って不思議です。今まで料理に興味が全くなかった人でもこの気持ちが育っていくのです。そしてそれこそが、「生きる力」だと思います。そしてその力がやがて世の中の役に立ちたいという思いとなり、実現していくのだと思います。料理にはそんな力があるのです。まずは、「料理っておもしろい!」「食べるってたのしい!」と感じること。それがスタートです。

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